産業革命の知識 (1)

産業革命とは

産業革命とは機械の発明と使用による生産方法の変革のことです。機械の発明と使用によって社会が変化しました。具体的に言うと、産業資本主義の確立、労使の対立などの社会問題の発生などが起こりました。産業革命は18世紀の中頃のイギリスから始まり、19世紀にイギリス以外の欧米諸国に波及しました。

産業革命は、政治上の革命のような国家体制の変化や戦争などの急激な変化ではなく、平和的な進行によって発生し確立しました。現代で例えるとITによって社会が変化したようなものです。産業革命は産業資本主義を確立しただけではなく、社会主義も生み出しました。

イギリスで産業革命が始まった原因

イギリスで産業革命が始まった原因は6つあります。

①イギリスが18世紀中ごろにフランスを破って世界の海上支配権を握り、商業国となり、それに伴って資本が蓄積が他国よりも進んでいたこと

②農村を中心とする毛織物工業が広まっており、それに伴ってマニュファクチュア(工場制手工業)が形成されていたこと

③18世紀中ごろから農業資本家による土地集中と農業の機械化大経営が行われ、その結果、自営農民が多く没落して賃金労働者となり、工場における労働力の提供につながったこと

④植民帝国としてのイギリスは、商品の消費力が大きく、生産力の拡大がもとめられたこと

⑤国内に石炭や鉄などの工業資源に恵まれていたこと

⑥いろんな発明や技術の改良が盛んに行われていたこと

以上の6つが原因になり、産業革命が起こりました。

産業革命期の発明

紡績・織布機の発明

1733年にジョン=ケイ飛び杼(とびひ)を発明し、いままで2人を要した織機が一人で操作できるようになりました。 ハーグリーヴズが1764年に多軸紡績機(ジェニー紡績機)を発明し、1768年にアークライト水力紡績機を、1779年にクロンプトンが上記の2つの紡績機の長所をとってミュール紡績機(走錘紡績機)を発明しました。これらの発明によって紡糸生産は飛躍的に増加しました。また、1785年にカートライトが蒸気力を応用した力織機を発明し、織布生産の増産に寄与しました。

蒸気機関の発明

今まで機械の動力源としては、人力・馬力・風力・水力などが用いられていました。産業革命では、これらに代わる動力源が発明されました。1705年にニューコメン蒸気機関を発明しました。これを改良したのがワットです。蒸気機関はやがて力織機、製鉄法、交通機関にも利用されるようになり、生産・運輸を飛躍的に発展させました。蒸気機関の発明により、工場の立地の制約は少なくなり、石炭や鉄の産地の近くに、大規模な工場が建設されるようになりました。

以上、産業革命の知識でした。

 

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